インターネットへ出した文や写真は、遠くの人にもすぐ届きます。便利で楽しい一方、本名、住所、顔写真、学校名などを出すと、知らない人が「だれのことか」「どこにいるか」を考える手がかりにする場合があります。このような、自分やほかの人を見つけたり連絡したりする手がかりになる情報を個人情報といいます。この記事では、何でもこわがって使わないのではなく、何が手がかりになるかを見つけ、かくす・相談する・送らない・安全を確かめて使う、という行動を学びます。ゲームでも同じ四つの行動をデータへつなぎます。
対象: 小学3年生 / 学び: IT・情報リテラシー・情報モラル・個人情報を守る
個人情報は「その人への手がかり」
個人情報には、名字と名前、家の住所、電話番号、生年月日、顔がはっきり分かる写真などがあります。学校名、学年・組、いつも通る道、今いる駅と時刻も、その人や居場所を見つける手がかりになることがあります。一つだけではだれか分からなくても、いくつかを組み合わせると分かりやすくなる点が大切です。たとえば「小学3年生」だけなら同じ人が大勢います。しかし学校名、3年2組、毎週通う場所、顔写真まで重なると、本人をしぼりこみやすくなります。だから「名前ではないから大丈夫」と一つだけで決めず、投稿全体を見ます。パスワードは本人を示す情報とは少し役割が違いますが、アカウントへ入るための大切な秘密なので、ネットや友だちへ送ってはいけません。
写真は主役だけでなく背景も見よう
花や工作、ペットを撮った写真でも、背景に名札、表札、学校の門、荷物の住所ラベル、予定表が写ることがあります。窓から見える特徴のある建物や、写真に付いた位置情報から、場所を考えられる場合もあります。投稿前には写真を大きくして、四すみと背景まで見ます。本名だけが写った部分なら、写真を切り取る、ぼかす、別の角度で撮り直す方法があります。家の場所や今の行動が分かる写真は、広く公開せず、送信を止める方が安全です。また、友だちや家族の顔、名前、作品は、その人の情報でもあります。自分がよいと思っても勝手に出さず、本人や家の人、学校の先生などに確認します。許可は一度もらえば何にでも使えるものではなく、どの写真をどこへ出すかを確かめます。
送信ボタンの前でできる四つの行動
まず「そのまま使う」は、人や場所を見つける手がかりがなく、ほかの人の気持ちも確かめた情報に使います。「見えなくする」は、名札や住所ラベルを切る・ぼかすなど、必要な部分だけ直せるときに使います。「相談する」は、友だちの写真、初めて使う応募サイトの住所入力、公開範囲の設定など、自分だけでは決めにくいときの行動です。「送らない」は、本名、家の詳しい住所、パスワード、今いる場所と時刻、家に一人になる予定など、大切な情報を止める行動です。迷ったときは、送信しないまま画面を閉じるか、家の人や先生へ見せます。一度公開した情報は、ほかの人が保存したり別の場所へ広げたりすると、自分だけでは全部消せないことがあります。送る前に立ち止まることが、いちばん使いやすい守り方です。
困るメッセージには一人で答えない
オンラインゲームやチャットで親しそうに話す人でも、本当に説明どおりの人かは画面だけでは分かりません。「プレゼントを送るから住所を教えて」「会いに行くから学校名を教えて」「今、家に一人?」などと聞かれても答えません。急がされたり、秘密にするよう言われたりしたときも、相手を説得しようとして会話を続けず、返信を止めます。必要なら画面を消す前にメッセージを家の人へ見せ、サービスの通報やブロックの方法をいっしょに確認します。まちがって情報を送った場合も、しかられることを心配して隠すより、早く信頼できる大人へ伝えることが大切です。大人がサービスの窓口へ連絡したり、公開範囲やパスワードを見直したりできるからです。
身近な例で考えてみよう
- 公園の花を紹介したいとき、名札や学校の門が入らない近さで花だけを撮り、投稿前に背景をもう一度確認します。
- 友だちと作った工作を紹介するとき、友だちの名前や顔を勝手に載せず、どの写真をどこへ出すのかを本人と家の人、先生に確認します。
- オンラインの応募画面で住所や電話番号を求められたら入力を止め、運営者、使い道、公開範囲が確かなものか家の人と調べます。
- 旅行中の駅名と時刻をその場で公開せず、帰宅してから人や位置の手がかりがない景色を選ぶ方法を考えます。
よくある間違いと覚え方
- 「本名を書かなければ何を出しても安全」と考える間違いです。学校名、学年、顔、時刻、いつもの場所が組み合わさると、本人や居場所の手がかりになります。
- 「自分が撮った写真だから自由に出せる」と考える間違いです。写っている友だちや家族にも自分の情報をどう扱うか決める気持ちがあるので、先に確認します。
- 「すぐ消せばだれにも残らない」と考える間違いです。見た人が保存や転送をすると全部を消すのは難しいため、送信前に背景と公開先を確かめます。
- 「入力らんがあるなら全部書く決まり」と考える間違いです。初めてのサイトで連絡先を求められたら入力を止め、必要性と相手を家の人と確認します。
保護者の方へ
お子さまと端末を使うときは、「個人情報は全部こわい」と伝えるだけでなく、投稿前の確認を具体的な手順にしてください。写真なら主役、背景、文字、位置情報、写った人、公開先の順に一緒に見ます。迷ったときに画面をそのまま見せてもらえるよう、相談した行動をまず肯定することも大切です。家庭内で、入力してよい情報、必ず大人を呼ぶ場面、知らない相手から連絡が来たときの止め方を決めておくと実行しやすくなります。サービスごとに公開範囲や削除方法は異なるため、実際の設定は保護者が公式案内を確認し、子どもの端末や利用状況に合わせて見直してください。
ミニ問題
問題1: ペットの写真の後ろに、家の住所が読める荷物のラベルが写っています。どうしますか?
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住所が見えないように切る・ぼかすか、別の写真を使う
写真の主役がペットでも、背景の住所は家の場所を示す個人情報です。投稿前に四すみや小さな文字まで確認します。
問題2: オンラインで知り合った人から、学校名と帰る時刻を聞かれました。どうしますか?
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答えず、会話を止めて家の人などへ相談する
学校名と時刻を合わせると、いる場所や行動を予想する手がかりになります。自分だけで対応を続けず、大人へ知らせます。
問題3: 友だちの顔が写った集合写真を投稿したいとき、最初に何をしますか?
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写っている人と信頼できる大人に確認する
写真は写っている人の情報でもあります。どの写真を、だれが見られる場所へ出すのかを具体的に伝えて確認します。
ゲームで確かめてみよう
ここまでの内容を、実際に「そだてて!ひみつガーディアン」を操作しながら確かめてみましょう。
