地震、大雨、台風などの自然災害は、起こる時刻や場所を人が自由に決めることはできません。しかし、危険を知り、日ごろから備え、起きたときに安全な行動を取ることで、被害を小さくするためにできることがあります。地域の防災を考える手がかりが、自助・共助・公助です。三つは別々に競うものではなく、それぞれの役割を持って関わり合います。ゲームの信号はこの関係を分かりやすく表した訓練です。
対象: 小学4年生 / 学び: 社会・地域の安全・自然災害からくらしを守る
自助・共助・公助とは何だろう
自助は、自分や家族の安全を自分たちで守るための備えや行動です。家具を固定する、非常持ち出し品を用意する、避難場所と連絡方法を家族で決める、危険を感じたら安全な場所へ移ることなどが当てはまります。共助は、地域の人どうしが力を合わせることです。近所で声をかける、避難が難しい人を無理のない範囲で手助けする、防災訓練で役割を確かめることなどがあります。公助は、自治体、消防、警察など公的な機関による働きです。避難情報を出す、ハザードマップや避難所を整える、救助や消火を行うことなどです。どれか一つだけで十分なのではなく、三つがつながることが大切です。
災害の前・発生時・その後で考えよう
災害への対策は、発生してから始めるものだけではありません。災害の前には、自助として家の中の危険を減らし、必要な物を点検します。共助として地域の訓練に参加し、だれがどんな助けを必要とするかを、本人の気持ちや個人情報に配慮しながら確かめます。公助では自治体などが危険区域を調べ、避難所や情報を伝える仕組みを準備します。発生時には、まず自分が安全を確かめ、確かな避難情報を見て行動します。安全が確かめられた範囲で近所と声をかけ合い、公的な支援につなぎます。その後は、避難生活を支え、被害を調べ、次の災害へ向けて計画を見直します。
地図と予告を使って安全な判断をしよう
ハザードマップは、洪水、土砂災害などの危険が想定される場所や避難場所を地図で確かめるための資料です。地図に色が付いていない場所なら絶対に安全という意味ではなく、災害の種類や最新の情報も合わせて考える必要があります。大雨のときに川や用水路へ見に行くのは危険です。自治体の案内、防災無線、テレビ、ラジオなど、出どころと新しさを確かめられる情報を利用します。ゲームでは、飛来物の進路がしま模様で先に示されます。これは現実の災害を正確に再現したものではありませんが、『危険の手掛かりを見たら、得点より安全を先にする』という判断を練習する表現です。
ゲームの三つの信号は何を表している?
ゲームの第1訓練では、自助の信号を家庭の地点へ届けます。第2訓練は共助で、動く地域の輪へ先回りして信号をつなぎます。第3訓練は公助で、公的な支援地点への長い弾道を読みます。最後は三つが交代し、一つの町を支えます。これは、実際の災害で信号弾を撃てば問題が解決するという意味ではありません。弾道を合わせる操作は、別々の役割を必要な場所へ結び付けることのたとえです。また、飛来物に当たっても原因を確認して同じ訓練から再開できます。訓練は失敗を責めるためではなく、分かりにくい場所や行動を見つけ、次の備えをよくするために行います。
身近な例で考えてみよう
- 自助の例として、家族で地域の避難場所まで歩き、途中に倒れそうな塀や増水しそうな水路がないかを確かめる。
- 共助の例として、地域の防災訓練で声かけ役、案内役、情報を伝える役などを分担し、自分の安全を確かめて協力する。
- 公助の例として、自治体がハザードマップや避難情報を住民へ伝え、消防などが救助や消火を行い、避難所を運営する。
よくある間違いと覚え方
- 『公助があるから自分の備えは不要』と考える間違い。公的な支援がすぐ全員へ届かない場合も考え、できる自助を準備します。
- 『共助なら危険な場所へ入ってもよい』と考える間違い。まず自分の安全を確かめ、無理をせず、必要なら公的な救助へつなぎます。
- 『ハザードマップの色がない場所は絶対安全』と考える間違い。想定には限りがあるため、災害の種類とその時の新しい情報も確認します。
保護者の方へ
家庭では、ゲームの得点より『自助・共助・公助のうち、わが家で今できることは何か』を一緒に話してください。自治体が公開している最新のハザードマップや避難情報を実際に確認し、避難場所までの道を安全な日に歩くと、学びを生活へつなげられます。非常持ち出し品は家族構成、健康状態、季節によって必要な物が変わるため、子どもだけに判断を任せず、大人と一緒に無理なく持てる量や期限を定期的に見直してください。
ミニ問題
問題1: 家族で非常持ち出し品を点検するのは、自助・共助・公助のどれ?
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自助
自分や家族に必要な物を日ごろから準備し、安全を守るために行動することは自助に当たります。
問題2: 近所で安全を確かめて声をかけ合うのは、自助・共助・公助のどれ?
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共助
地域の人どうしが、それぞれにできることを持ち寄り、無理のない範囲で助け合う働きは共助です。
問題3: 自治体が避難所を整え、避難情報を知らせるのは、自助・共助・公助のどれ?
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公助
自治体や消防など公的な機関が、情報や施設、救助の仕組みを整えて地域を支える働きは公助です。
ゲームで確かめてみよう
ここまでの内容を、実際に「そなえトライアングル」を操作しながら確かめてみましょう。
