「大きくなった」と聞くと、身長や体重を思い浮かべるかもしれません。でも、成長には、できるようになったこと、分かるようになったこと、人と力を合わせられるようになったこともあります。そして、その道すじには、やり方を教え、いっしょに練習し、安全を確かめ、そっと見守ってくれた人がいます。ここでは、昔と今を比べて自分の変化を見つけ、その変化と周りの人との関わりをつないで考える方法を学びます。ゲームを遊ぶ前でも、自分の生活を振り返る手がかりとして読めます。
対象: 小学2年生 / 学び: 生活科・自分の成長・大きくなった自分
「まえ」と「いま」を、行動でくらべよう
自分の成長を見つける第一歩は、昔と今を比べることです。「前よりすごくなった」だけでは、何が変わったのかがはっきりしません。「前はランドセルへ何を入れるか迷った。今は準備表を見て自分でそろえられる」のように、目で見たり耳で聞いたりできる行動で表します。着替え、片付け、音読、あいさつ、係の仕事など、毎日の小さな場面にも変化があります。まだ全部を一人でできなくても、前より自分でできる部分が増えた、やり方を工夫した、分からないと伝えられたなら、それも成長です。友だちより速いかではなく、昔の自分と今の自分を比べることが大切です。
教える・いっしょにする・見守るも、大切な支え
できるようになったことを思い出したら、「だれと、どのように取り組んだかな」と考えます。家の人が手を添えた、先生がこつを教えた、友だちが手本を見せた、地域の人が安全なやり方を伝えたなど、支え方にはいろいろあります。答えを全部代わりにすることだけが助けではありません。近くで見守ること、失敗してももう一度試せるように待つこと、困ったときにヒントを出すことも支えです。助けてもらったから自分の成長ではない、ということはありません。教わった方法を使い、自分で考えたり行動したりできる部分が増えたなら、自分の努力と周りの支えがいっしょに成長をつくっています。
成長までの道すじを、三つの言葉でまとめよう
思い出をまとめるときは、「前は」「きっかけ」「今は」の三つを順に考えると分かりやすくなります。たとえば、「前は大きな声で音読できなかった。先生が文の区切り方を教えてくれた。今は聞く人へ届く声で読める」です。きっかけには、だれかの助けだけでなく、自分で続けた練習や変えた工夫も入ります。この三つがつながると、結果だけでなく、どのように成長したかを説明できます。うまくいかなかった思い出も、失敗の後に何を教わり、次に何を変えたかまで見ると、成長の大切な一部になります。最後に「教えてくれてありがとう」「見守ってくれてありがとう」と、支えてくれた人へ具体的に伝えることもできます。
ゲームでは、二つの根拠を一度につなぐ
ゲームには、同じ生活場面について三枚の思い出カードが出ます。まず、昔と今の行動が具体的に変わっているカードを探します。次に、その変化の途中で、家の人、学校の人、友だちや地域の人がどのように関わったかを読みます。本人が何もしていないカードや、「急にできた」「だれにも助けられていない」と道すじを消したカードは、成長を振り返る材料が足りません。よい一枚を見つけたら、書かれている支えの門へ届けます。これは、人を三種類に決めつけるためではなく、カードに書かれた具体的な関わりを見つけるためのゲーム上の整理です。実際には、一つの成長を何人もの人が支えることもあります。
身近な例で考えてみよう
- 朝の準備で、前は家の人に一つずつ言ってもらっていたが、いっしょに作った持ち物表を使い、今は自分で確かめられるようになった。
- 音読でつかえていた文を、先生が示した区切りで何度か練習し、今は聞く人へ届く声で読めるようになった。
- 掃除で何をすればよいか迷っていたが、友だちと仕事を分け、今は自分の担当を最後まで終えられるようになった。
- 図書館で本の場所が分からなかったが、司書さんに表示の見方を教わり、今は表示を手がかりに自分で探せるようになった。
よくある間違いと覚え方
- 「今はできる」だけを書き、昔との違いが分からないことがあります。「前はどうだったか」を一つ足して、変化が見える文にします。
- 助けてもらったことをかくして「全部一人でできた」と書くことがあります。教えたり見守ったりした人も思い出すと、成長の道すじがよく分かります。
- 家の人や先生が全部代わりにしたことだけを成長と考えることがあります。その中で自分が考えたこと、試したこと、できるようになった部分を探します。
- 友だちと比べて速くできないと成長ではないと思うことがあります。友だちではなく、前の自分と今の自分を比べて、小さな変化を見つけます。
保護者の方へ
お子さまへ「何ができるようになった?」だけでなく、「前はどうしていた?」「だれが、どんなふうに手伝った?」「その後、自分でできるようになった部分は?」と順に尋ねると、結果だけでなく過程を言葉にしやすくなります。保護者が覚えている出来事を先に決めつけず、お子さまの見方を聞いてから、写真や作品、連絡帳など具体的な手がかりをいっしょに確かめてください。まだ難しいことがあっても、助けを求められた、前より一部分を担当できたといった小さな変化を認めることが大切です。ゲームの三つの門は整理のための表現であり、実際の一つの成長には家族、先生、友だち、地域の人など複数の支えが重なる場合があります。
ミニ問題
問題1: 自分の成長を見つけるとき、だれと比べるとよいですか?
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昔の自分と今の自分を比べます。
友だちとの速さや点数ではなく、前は難しかった行動が今はどう変わったかを見ると、自分の成長を具体的に見つけられます。
問題2: 先生にヒントをもらって最後は自分で考えたことは、自分の成長ですか?
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はい。支えを受けて自分で考えたことも成長です。
助けてもらうことと成長は反対ではありません。ヒントを使いながら、自分で考えたりできる部分が増えたりした道すじを見ます。
問題3: 成長の道すじをまとめる三つの言葉は何ですか?
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「前は」「きっかけ」「今は」です。
昔の様子、教わったことや練習などのきっかけ、今できることを順につなぐと、結果だけでなく成長の過程まで説明できます。
問題4: そばで見守ってくれた人も、支えてくれた人に入りますか?
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はい。安全や安心を確かめて見守ることも支えです。
何でも代わりにするだけが助けではありません。安心して自分で試せるよう、待ったり見守ったりする関わりも大切な支えです。
ゲームで確かめてみよう
ここまでの内容を、実際に「きらり!せいちょうシグナル」を操作しながら確かめてみましょう。
